記述抜きで180点を目指すのをおすすめしない理由


行政書士試験の勉強をしていると必ずと言って良いほど聞こえてくる言葉に「記述抜きで180点を目指す!」というのがあります。

行政書士試験の合格点数は180点と定められていて、法令科目、一般知識それぞれで基準点(足切り点)が設定されてはいるものの、それさえクリアできれば憲法が0点でも合計で180点を超えれば合格になります。

ここで行政書士試験の学習初期の頃は、行政法とはなんぞや???民法って何???の状態なので、記述の過去問を見ても答案を書ける自信がない、もっと言うと何を問われているのかすら???なわけです。そうすると合格戦略としては記述が0点でも択一で180点あれば合格なのだから、記述抜きで180点を目指そう!となるのも仕方がないですよね。そらも学習初期の頃はそんな誘惑に惹き込まれてました(笑)。

とは言うものの、いざ合格してみて振り返ってみると正直この「記述抜きで180点を目指す」戦略はおすすめしません。

その理由ですが、その前に改めて行政書士試験について考察してみると満点は300点です。そして合格基準点は180点ということなので60%正解すれば良い試験ということになります。ところが記述を0点で考えると択一試験の満点は240点なので、75%の正答率が必要になってくるのです。実際にやってみるとわかるのですが75%ってなかなかヘビーです。曖昧な知識だと選択肢に悩んだ際に落とせなくなってくる正答率です。

試験で基本的に問われる知識は択一式であっても、記述式であっても同じなので、記述式を苦手に思うのは解答の仕方に慣れていないという点につきると思います。これは一朝一夕で身につくものではないので、早めに記述式問題集などを用意して、記述のトレーニングをしましょう。

一日一問でよいので毎日解いていくと気がついたときには自然と記述が得点源になっていると思うのでおすすめです。